J2C大阪のパウロ・アウトゥオリ監督(58)が、レギュラー完全固定で臨むことが分かった。16日は合宿地宮崎で調整。就任後から主力と控えを明確に分けており、この日の練習でも見受けられた。今日17日の練習試合松本戦は主力組、翌18日のJ2岡山戦は控え組の起用が確実。固定化することで連係面が良くなる一方、控え組のモチベーション低下が心配の種だ。

 同監督は取材に応じなかったが、視察した関係者は「(主力組の)フォルランを王様扱いしているのは明らか。気分よく働かせるのが狙いのようだが」と首をかしげた。3月8日の開幕東京V戦までに選手が入れ替わる可能性は残されているが、先発11人はほぼ内定。フォルランは7月末に契約満了となり、MF山口と扇原も今夏に欧州移籍を決断すれば、後半戦は主力3人が欠ける危険性もある。

 それでも現在は控え組に甘んじるMF関口は「(主力組より)劣っているとは思わない。自分の色を出せばやれる」。元日本代表MF橋本も「試合に出るために努力することが先決」。1年でのJ1復帰は、いばらの道になりそうだ。【益子浩一】