コロンビアのペケルマン監督は、1-1の後半14分に、直接FKでゴールを決めたMFキンテロに代えて左ふくらはぎの負傷を抱えているMFロドリゲスを投入したのが裏目に出た。

 前半の攻撃を先導していたのは、間違いなくキンテロだった。前半34分にはFWファルカオにラストパスを出してチャンスを演出すると、同39分には直接FKを決めて同点とした。

 だが、そのキンテロに代えて勝ち越しを託されたロドリゲスは明らかに動きが鈍かった。仲間の信頼は厚くパスは集まるものの、ボールを受けてからの切れを欠き、攻撃を詰まらせた。

 4年前の対戦でもロドリゲスはキンテロに代わって途中出場。軽妙な球さばきからのアシストや、鋭い切り返しから落ち着いたシュートによるゴールをマークした。ペケルマン監督はその再現を思い描いただろうが、逆に万全からほど遠い背番号10がブレーキに。大きな誤算で「番狂わせ」を許した。