国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会は9日、ブレーザー元理事(米国)に永久活動停止処分を科すと発表した。倫理委の調査と米司法当局から得た情報から、元理事がサッカー界での地位を利用して贈収賄や不正に深く関わったと認定した。

 複数のFIFA幹部が逮捕された汚職事件で、米司法取引をしたブレーザー元理事はワールドカップ(W杯)の1998年フランス大会、2010年南アフリカ大会の招致で賄賂があったことを認めている。当局の調査には少なくとも11年から協力している。