22日のベルギー同時テロを受け、スポーツ界では反テロで連帯を示す動きが広がった。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位のベルギー代表は犠牲者に配慮し、練習を急きょ中止に。イングランド・プレミアリーグのマンチェスターC主将を務める同代表のバンサン・コンパニー選手は「恐怖と暴力で罪なき人々が再び犠牲になった。威厳を持って行動することを願う」とツイッターに記した。

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は「卑劣なテロリストの攻撃を強く非難する。われわれはベルギーおよび欧州の人々の側にいつもいる」との声明を発表した。

 プレミアリーグ、ノリッジのディウメルシ・ムボカニ選手は空港でテロの爆発に遭遇したとクラブが公表した。同選手は無傷だったが「多くの人が重軽傷を負った悲劇的な出来事に巻き込まれて動揺している」と述べた。欧州サッカー連盟(UEFA)は昨年11月のパリ同時多発テロも踏まえ、6、7月にフランスで開催される欧州選手権に向け「危険性の監視を継続している」との声明を出した。