自らを「教育者」であると使命感を口にするACミランの日本代表FW本田圭佑(30)が22日、世界中の子どもたちに質の高い教育が普及するよう手助けする役割を国連傘下の「国連財団」から任命された。

 任務の肩書は「Global Advocate for Youth」。式典が米首都ワシントンで開かれ、本田もスピーチした。

 式典にはスポーツ界だけでなく、国際機関や日本、スペイン、ヨルダン、そしてアメリカの政府関係者も参加した。

 スピーチの一部は次の通り。

 「このようなすばらしい機会をいただいたことをとても光栄に思います。

 私はプロフェッショナルのサッカー選手であり、起業家であり、教育者です。

 今日は、教育者として私の考えと哲学を共有したいと思います。

 私の任務は、子どもたちの教育をサポートすることです。特に、あまり恵まれていない国にいる子どもたちの教育をサポートすることです。

 世界を見渡すと、発展途上国にいる子どもたちを助けるために先進国による努力が見えます。

 もちろん、これは必要なことです。しかし、これは短期的な取り組みであり、根本的な問題を解決するものではありません。

 私たちは子供の人生を親に依存させるべきではないと思います。将来、彼らは独立しなければなりません。

 したがって、私たちは子どもに機会を与えなければなりません。その機会の1つとして、私たちは2009年から、9つの国の16の地域でサッカーキャンプを行い、夢を持つことの大切さを教えています。

 あなた自身でしかあなたの夢はかなえられないのです。

 この精神を持つことが自分を独立した人間にしてくれます」