スペインリーグ、セビリアのサンパオリ監督は、出番が少ない日本代表MF清武弘嗣(26)について「彼の代表参加はセビージャにとってプラスに働くものではない」と話した。クラブ公式サイトが報じた。

 清武は2日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)、4-0で大勝したディナモ・ザグレブ戦で後半30分から出場し、同大会デビューを果たした。自身では9月17日のエイバル戦で1アシストを記録して以来、公式戦9試合ぶりの出場。8月20日のリーグ開幕戦エスパニョール戦で1得点1アシストと華々しいデビューを果たしながらも、マンチェスターCから元フランス代表MFナスリが加入すると出場機会が激減した。

 同監督は「清武は疲労から継続的な回復ができていない。彼の代表参加はチームにとってプラスに働くものではないが、日本代表にとってはアドバンテージになるものだ」と指摘。さらに「そしてこのテーマは我々にコントロールできないもの」と代表招集を拒否できないことも明かした。

 チームはリーグ戦で首位Rマドリードに勝ち点差3で、3位Aマドリードと勝ち点で並んでいる。また、欧州CLでは4試合を終えてセリエA王者ユベントスを抑えて首位に立っている。好調なチームなだけに、サンパオリ監督は「清武がこのグループにしっかりととけ込んでくれることをとても期待しているし、彼の素晴らしいレベルのサッカーを期待している」と期待感を口にした。