ヘタフェのアンヘル・トレス会長はラジオ局オンダ・セロに出演し、バルセロナFWデンベレが負傷したのはピッチの影響だとされることに反論した。19日にスペイン紙マルカ電子版が伝えた。

 16日のヘタフェ-バルセロナ戦でデンベレは負傷、芝の長さが長かったことが影響していたと不満をこぼしていることに関して、「スペインリーグが要求するルールがあるし、自分たちはそれを守っている」と否定した。

 また、同会長は「ガク・シバサキはバルサの選手の踏みつけによって戦列を1カ月半離れることになった」と、ヘタフェMF柴崎岳がバルセロナの選手の反則によって負傷したと明らかにした。柴崎はバルサ戦で先制ゴールを決めたが、後半序盤に左足を痛めて交代していた。同会長は「次のバルセロナの試合にはじゅうたんと枕を準備しておく」と冗談交じりに話した。

 柴崎について、公式なメディカル発表はまだなく、負傷の理由も現時点では明確ではない。

 一方、バルセロナのデンベレの負傷について、芝のせいだという者もいるが、バルベルデ監督は18日のエイバル戦前日会見で「自分の中にどれだけの違和感があるのか、それを口にする経験がない。けがをしたのはヒールを使ったプレーをしようとしたからだが、大腿(だいたい)二頭筋にとってそのプレーは最も危険なものだ。ベテランだったらそのままボールが外に出るのを待っていた」と、芝問題に関与しないコメントをした。

 映像を振り返るとウオーミングアップ時から故障部分をさわっていること、恐る恐るアップをしているのが見えており、もともと試合出場に適した状況でなかったことが推測されている。