<欧州CL:(1)バルセロナ1-1チェルシー(1)>◇6日(日本時間7日)◇準決勝第2戦◇ロンドン※カッコ内の数字は2戦合計得点

 ロスタイムは2分を回っていた。左サイドでこぼれ球を拾ったメッシが、右へ切れ込みながらイニエスタへ球を転がす。バルセロナの生え抜きMFが右足の外側に引っ掛けたシュートが、GKの手から逃げるように右隅へ吸い込まれた。

 チームが放った14本のシュートで枠内へ飛んだのは初めてだった。第1戦から無得点が続いていた焦燥感を抑え込み、狙い澄まして決めた見事な一撃。グアルディオラ監督は「イニエスタの技術に救われた」と殊勲の背番号8に抱きついた。

 今大会5得点のアンリの負傷欠場で、攻撃に本来の破壊力はなかった。序盤に失点し、後半途中には1人退場。それでもイニエスタは「必死にやれば絶対に報われると信じていた」という。

 数的不利を補おうとピケやアウベスらDFが果敢に突破を仕掛け、攻撃陣を鼓舞した。看板のパスワークだけではない、逆境での強さが光った。

 [2009年5月7日22時6分]ソーシャルブックマーク