ワシントン・フリーダムの日本女子代表MF沢穂希(31)が15日、チーム再合流のため日本を出発した。米プロリーグのWPSがオフになったため、昨年9月から古巣の日テレベレーザに一時復帰していた。「米国での昨シーズンは、ボランチで守備に追われて、あまり前に出ることができなかった。チームの戦力バランスの問題もありますが、今年はもう少し攻撃に参加したい」と意気込んだ。

 すでにチームはプレシーズン合宿を開始しているが、5月には11年のW杯予選を兼ねたアジア杯もあるため、クラブの許可を得て東アジア選手権後に休養していた。「しっかり休めましたし、自主トレでは男子とサッカーもしてきました」と準備は万端。W杯での上位進出のために、フィジカル・技術両面での個人能力アップを掲げて、WPSで己を磨くつもりだ。

 「欧州リーグで頑張っているなでしこジャパンのみんなとも、スカイプで連絡を取っています。私も負けないように頑張りたい」と沢。世界の頂点を目指す日本女子代表を引っ張る「クイーン」が、意気揚々と戦地へ向かう飛行機に乗り込んだ。

 [2010年3月15日17時30分]ソーシャルブックマーク