【グラスゴー(英国)28日=アンソニー・マッカスカー通信員】セルティックMF中村俊輔(30)が、「ビジャレアル封じ」のキーマンに自ら名乗り出た。28日アバディーン戦の劇的な逆転勝利(3-2)から一夜明け、30日の欧州CLビジャレアル戦(アウェー)を前に調整練習に参加。ミニゲームなどに汗を流し、気分を高めた。

 中村

 ビジャレアルはチームが形になっている分、マンUよりもやりづらい。守備の時間が長くなると思う。攻撃の起点になるだけでなく、サイドバック(SB)に攻撃させないようにしたい。

 特徴とする相手のサイド攻撃を警戒した発言だった。対面する左SBカプテビラは、欧州を制したスペインの誇るサイドアタッカー。両チームのキーマンが激突する右サイドこそが、勝負の行方を左右する局面となる。アバディーン戦で中村は同サイドの連係に不安を残しただけに、緊急修正を強く訴えた。

 中村

 オレが攻めきった時、すごい後ろに(右DF)ウィルソンがいるから(相手に)攻められる。一緒に上がらないと。FWが流れるのを怖がっていたら2次攻撃もできない。

 1次リーグ突破へ、ビジャレアルは落とせない。「何かしらインパクトを残したい。自分の時間、プレーを出せれば」。アウェーでの勝ち点奪取をもくろむ。