<オランダ2部リーグ:VVV4-0エメン>◇17日(日本時間18日)◇フェンロ

 オランダ2部VVVのMF本田圭佑(22)が優勝と1部復帰に「王手」をかけるゴールを決めた。17日、ホームのエメン戦に右MFでフル出場。前半44分に3点目をアシストし、後半10分には左足で今季16点目となるダメ押しゴールを決めて、勝利に大きく貢献した。残り3戦で2位RKCに勝ち点6差をつけ、次節にも優勝が決まる可能性が出てきた。

 3点リードにも本田のゴールへの意欲は高いままだった。FWエルハーウイリの左サイドからのクロスを胸でトラップすると、冷静に左足でゴールへ蹴り込んだ。「サミエル(エルハーウイリ)のボールは完ぺきだった。まず慌てず、絶対ボールをミートして枠内に、というイメージで蹴りました」と振り返った。

 欧州でのプレーを重視し、2部に降格したチームへの残留を決めたとき、20得点という厳しい目標を立てた。1点取るまでリーグ戦9試合を要し、苦労したが、その壁を乗り越えると順調に得点を重ねた。16点はチーム2位のゴール数。それでも「目標達成は厳しいかもしれないが、不可能ではない。あきらめずに追求したい」。さらに「もっと緊迫感のある1点を取らなければいけない場面で、今日のようなプレーができれば、もう1つ高みに行ける」と向上心に満ちている。

 24日のハーレム戦に勝ち、2位RKCが引き分け以下なら優勝が決まる。優勝なら自動的に1部に復帰できる。「この3試合で1勝と楽観的には見ていないし、プレッシャーがかかる前に終わらせるべきだと思っている。次の試合は120%で臨む」と意気込んだ。(エリーヌ・スウェーブルス通信員)

 [2009年4月19日8時5分

 紙面から]ソーシャルブックマーク