<セリエA:ACミラン2-0カターニャ>◇3日◇カターニャ

 カターニャFW森本貴幸(20)が、ACミラン相手に日本人離れしたフィジカルとFWらしいエゴイストぶりを発揮した。3日のホーム戦は0-2で敗れたが、カカ、ベッカムらスター選手をそろえる07年の世界王者を相手に肉弾戦を仕掛け、堂々と渡り合った。

 前半38分にマルディーニのタックルを外し、ゴール前へボールを持ち込んだ。最後は競り合ったファバッリともつれて転倒。起きあがると相手に詰め寄り、ベッカムになだめられる一幕もあった。後半15分にアンブロジーニを吹っ飛ばし、ゴールまで約30メートル近い距離からシュート。惜しくもGKジダの正面だった。同25分にはザンブロッタにスライディングタックルを見舞ってイエローカード。警告累積で次節10日のフィオレンティーナ戦(ホーム)の出場停止が決まった。

 最後に「若さ」を露呈したが、ピッチでの存在感は抜群。粗削りながら、積極性はミラン相手にも光った。(カターニャ=猪野真美子通信員)

 [2009年5月4日9時4分

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