<欧州CL:(4)マンチェスターU3-1アーセナル(1)>◇5日(日本時間6日)◇準決勝第2戦◇ロンドン※カッコ内の数字は2戦合計得点

 昨季のFIFA(国際サッカー連盟)年間MVPのクリスティアーノ・ロナウド(24)がマンチェスターUを決勝に導いた。第1戦の1-0先勝を受けたアーセナルとのアウェー戦で1トップ起用されると、開始8分にMF朴智星(28)の先制ゴールをアシスト。さらに自ら2ゴールを追加し、3-1勝利の原動力となった。2戦合計4-1でイングランド対決を制したチームは2年連続の決勝進出。27日の決勝(ローマ)で、現行の大会方式となった92年以来初の連覇を目指す。

 決勝の舞台ローマ行きを決めたのは、ロナウドの右足だった。前半11分のFK。ボールは相手GKアルムニアの伸ばした手の先を通ってネットに吸い込まれた。「GKは防ぎにくかったはずだ。空中でボールがぶれたしね」と振り返った。英紙タイムズによれば、距離41ヤード(約37・5メートル)、時速51・91マイル(約90・0キロ)の豪快ゴールだった。

 運動量のある朴智星とルーニーを両サイドに置いた守備的布陣。「逃げ切り」を狙ったファーガソン監督に1トップを任されたが、指揮官の期待を超えるプレーを見せた。先制点をアシストし、FKで加点。この時点で4ゴールが必要となったアーセナルから、完全に戦意を奪い取った。

 普段はサイドでのプレーが多いロナウドだが、珍しいセンターFWの位置でも十分に機能した。「本職ではないし、あまり得意ではない。でも、プレーするためならFWでもGKでもいい」と話した。「相手にとって危険な選手がいれば、有効な戦い方だ」。ファーガソン監督もエースに絶大な信頼を置いて話した。

 昨年望みながら実現しなかったRマドリードへの移籍が、ここに来て再燃している。「レアルでプレーするのは夢」と公言してきたが、今のレアルに銀河系軍団の輝きはない。CLでも敗退し、2日にはリーグ戦でバルセロナに2-6と大敗した。直後に英ミラー紙に寄せたコメントは「夢は死んだ」。マンU残留宣言とも取れる発言だった。

 「1番になりたい」は一貫した目標。大会連覇を達成すれば、欧州CLとして初、チャンピオンズ杯時代を含めても90年のACミラン以来となる。「我々は前人未到の偉業に挑戦する。素晴らしいチャンスだ」。レアルに傾いていた気持ちを完全にマンUに戻すためにも、重要な試合になる。「自分にとって最高のクラブにいる。すごく充実している」。愛するチームをさらに愛するために、ロナウドは連覇を目指す。(春日洋平通信員)

 [2009年5月7日8時46分

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