<スペインリーグ:Rマドリード3-0エスパニョール>◇12日◇バルセロナ
エスパニョールMF中村俊輔(31)が、「新銀河系軍団」Rマドリードと夢の対戦を果たしたが、前半だけのプレーで無念の途中交代となった。右MFとしてチャンスもつくりながら、劣悪なピッチ状態に、5日の日本-オランダ戦で負傷した左足首が悪化。フリーの好機に球が回って来ないなど、チーム内の連係にも課題を残し、ほろ苦いホームデビューとなった。試合はMFカカ(27)FWクリスティアーノ・ロナウド(24)らの活躍で、レアルが3-0と圧勝した。
中村はため息とともに、劣勢にざわつく新スタジアムの空を仰いだ。前半を終えると、力ない足取りでロッカー室へ。「(左足首が)痛かった」。念願のレアル戦で、満足なプレーできない悔しさが募る。審判団までもが、中村の肩を慰めるようにたたいた。
後半開始のピッチに中村の姿はなかった。「自分で言い出したわけじゃなく、監督から言われた。まあ、限界だったしね」。直前の5日オランダ戦で、相手の悪質なタックルを受けて左足首を負傷。その左足首が悲鳴を上げていた。
国際サッカー連盟(FIFA)のルールにのっとり、国際Aマッチに招集されている最中の負傷。ポチェッティーノ監督は「中村はFIFAウイルスに感染してしまった」とこぼした。さらに初のリーグ戦だった新本拠地コルネジャーは、芝が根付いておらず、最悪のピッチ状態。左足首に大きな負担がかかった。
レアルにボールを支配され、チームは攻撃の連係を欠いた。中村が最初にボールに触れるまで、開始から6分32秒を要した。前半22分には右サイドから抜群の飛び出しで、パスさえ来ればGKと1対1という状況にも、MFルイス・ガルシアはDFに囲まれたFWタムードにパスし、好機を逸した。これには攻撃の起点になったMFイバン・アロンソが「右でナカ(中村)があいていただろう!」と激怒した。
中村は「前半だけで同じような場面が何回かあった。難しいというか…残念」とぽつり。前半20分には、FKでMFモイセスの決定機を演出するなど、存在感は示した。だがそれ以外の場面では、孤軍奮闘を強いられ続けた。「これからどうしようかという感じ」。故障と連係不足の二重苦。中村がスペインで、最初の壁にぶち当たった。【塩畑大輔、山本孔一通信員】
[2009年9月14日8時54分
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