ブンデスリーガ2部ボーフムに加入した北朝鮮代表FWチョン・テセ(26=前川崎F)が、指揮官から全幅の信頼を勝ち取った。7日のスペイン合宿でソシエダと対戦し、開始1分でゴールを奪った。試合は1-1の引き分けだったが、これまで4試合4得点。フンケル監督は「彼の獲得は最大の成功。長い間、監督生活をしているが、ここまで早くチームになじんだ選手を私は知らない。彼がFW陣にあってナンバーワンなのは明らかだ」と話した。

 フンケル監督はフランクフルト時代に高原、稲本を指導した人物だけに、その言葉は際立つ。「あとはワントップでいくか、ツートップなのかというだけ」と明言しており、テセが完全にエースの座をつかんだ。(中野吉之伴通信員)

 [2010年8月10日9時23分

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