負傷した右膝半月板の診察のため、1日にスペイン・バルセロナに渡った日本代表FW本田圭佑(25)が、その日のうちに手術を受けていたことが分かった。所属するCSKAモスクワが2日、公式ホームページで発表した。

 本田はバルセロナ入りして市内の病院へ直行。シャビやプジョル(ともにバルセロナ)ら、多くの著名選手の膝を治してきた世界的名医の診察をあおいだ。その結果、日本での検査と同様に右膝の側面にある半月板の中央部分に一部損傷があると診断され、夜に内視鏡手術に踏み切った。

 CSKAモスクワは完治期間や、今後リハビリを行う場所などを明らかにしていない。だがロシアのスポーツサイト「スポルト・エクスプレス」は全治2~3カ月と報じ、「リハビリの最初の段階はバルセロナにとどまるだろう」としている。

 日本代表ザッケローニ監督は、9月のW杯アジア3次予選2試合に、インテルミラノDF長友を招集しなかった理由を聞かれた際「練習を再開したことは把握しているが試合には出ていない。試合に出て初めて完全に回復したということ」と答えた。本田の再招集についても慎重を期す見込みで、来月11日のタジキスタン戦(長居)出場の可能性はほぼ消滅。年内最後の11月11日のタジキスタン戦、同15日の北朝鮮戦(ともにアウェー)での復帰についても可能性は低いとみられる。

 大黒柱・本田を抜きに年内のW杯アジア3次予選を戦うのは苦しい。日本代表はさらに一丸となって難局を乗り切るしかない。