<W杯アジア3次予選:イラク3-1ヨルダン>◇A組◇15日◇アンマン

 ジーコ元日本代表監督(58)率いるイラクが敵地でヨルダンを下し、最終予選進出を決めた。4連勝していた相手に前半で1点ビハインドも、後半に一挙に3点を奪って逆転勝ち。通算4勝1敗の勝ち点12で各組2位以内の3次予選突破を決めた。D組ではオーストラリアがアウェーでタイを1-0で破り同組1位が確定するなど、第5戦を終えて最終予選進出決定国は6カ国となった。

 緑のユニホームの教え子たちが、見事な勝利をブラジル人指揮官に届けた。前半17分に1点を許す苦しい展開も、ジーコ監督の指揮のもと攻勢に出た後半にイラクが立て続けにゴールネットを揺らす。後半10分にエリア内からMFアクラムが豪快に蹴り込んで同点。同20分にはFKのこぼれ球をDFアルハッサンが決めて勝ち越すと、同36分に再びアクラ

 ムがダメ押し点を奪った。得点のたびに同監督はガッツポーズで歓喜を表した。

 4連勝して最終予選進出を決めていたヨルダンのホームに乗り込んでの決戦。3位から中国が追う状況で、敗戦は許されなかった。試合前には「突破が第一だ。首位にどのチームがいようと関係ない」とチームを鼓舞していた。3次予選開始前の8月に監督に就任。02年日韓大会の予選以来、3大会ぶりの最終予選進出に導いた。

 10カ国が2グループに分かれて本大会出場を争う最終予選。今度は日本代表の前に立ちはだかる可能性もある。“神様”の就任で86年メキシコ大会以来、2度目のW杯出場へ盛り上がっているイラク。国内では3次予選突破が決まると、通りに国旗を振る若者があふれ、車のクラクションが鳴り、歓喜の銃声が響いていた。

 ◆W杯アジア最終予選

 3次予選を突破した10カ国を2グループに分けてホームアンドアウェー(H&A)で争い、上位2カ国が本大会進出。各組3位同士がH&Aでプレーオフを行い、勝者が南米予選5位との大陸間プレーオフに進む。グループ分けの抽選方式は決定していないが、FIFAランクを基準にし、第1シードは日本とオーストラリアになることが濃厚。第2シード以下の国(イラクなど)とは2分の1の確率で対戦する可能性がある。日本の初戦は12年6月3日のホーム戦になる予定。