中国スーパーリーグ杭州緑城は15日、前日本代表監督の岡田武史氏(55)の新監督就任を発表した。14日夜に杭州市内でサインを交わした岡田氏はこの日夜に帰国。成田空港で取材に応じた岡田氏は、26日から練習を指揮し、8日間で6試合を消化する「戦力見極めテスト」の実施を明言。

 中国という新たな挑戦の舞台が正式決定した指揮官は、早くも強化構想を実行に移す。「なるべく実戦を入れてくれとお願いした。そこで選手を見て補強ポイントも決める。年内には補強もしないといけないから」。短期間で6試合の練習試合で選手を見極める。

 2月に開幕予定のリーグに合わせて急ピッチだ。休む間もなく24日に再び杭州入り。25日に就任会見を現地で行う予定だ。「できれば今にでも現地に入らなければいけないんだけど、日本にも残した仕事があるから。できるだけ早く行きたい」と意気込んだ。

 当初は複数年とみられた契約期間も「僕らは結果を求められる仕事なので、基本単年で」と話したように1年勝負を選択。年俸は推定150万ドル(約1億2000万円)。コーチに就任する小野剛ら4人のスタッフを加えると総額は推定1億8000万円にのぼる。予算を度外視した杭州緑城の本気度がうかがえる。

 この日の午前中にはクラブハウスで選手たちに「君たちと一緒に仕事ができてうれしい」とあいさつ。現地には八重子夫人も帯同し、最高のバックアップ環境もつくる。2010年W杯南アフリカ大会で日本を16強に導いた名将の新たな真剣勝負が幕を開ける。【菅家大輔】