<世界陸上>◇16日◇男子100メートル準決勝◇ベルリン五輪スタジアム

 日本短距離のエース塚原直貴(24=富士通)が、男子100メートル準決勝で敗退した。前世界記録保持者のパウエル(ジャマイカ)、07年大阪大会3冠のゲイ(米国)ら9秒台の記録を保持する選手が8人中5人を占める中、奮闘及ばず、10秒25で8位。夢のファイナル進出は持ち越しとなった。

 前日は1次予選を突破した後の2次予選で、意地を見せた。10秒15(追い風0・4メートル)をマークし、2組3着で準決勝へ。フライングで2人が失格となる波乱の展開に「集中力が欠けました。仕切り直しがあって、きつかった~」と振り返った。

 決勝には進めなかったが、北京五輪に続く準決勝進出で底力を示した。初出場となった江里口、木村の早大コンビは、実力を出し切れずに2次予選で敗退したが、塚原は経験の差を結果で示した。今大会は今後、400メートルリレーに出場する。