男子20キロはゲストランナーの川内優輝(28=埼玉県庁)が終盤独走、1時間57秒のトップでゴールした。次は11月1日のニューヨークシティマラソン。そして、12月6日には福岡国際マラソンでリオ五輪代表内定を狙う。

 気温23度の中、川内が復活した走りを見せた。5人の集団で4周目に入った15・5キロ地点、「軽くスピードを上げたら誰もついてこなかった」。

 昨年12月の防府マラソンでふくらはぎなどを故障し、2カ月前から調子を戻してきた。「まだ85%の状態」というが、ゴール前では「何とか61分は切ろう」とスパートする力も見せた。

 「最後の5キロが最も速く、良いレースだった」と今後のマラソンに向けて万全の調整になった。「ニューヨークでは最低でもトップ10入り。福岡ではいけるところまで優勝を狙う」と舌も滑らかだった。