国際陸連が組織的なドーピング問題でロシア陸連を暫定資格停止処分とした事態を受け、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のジューコフ会長は23日、来年1月16日に開く臨時会議で同国陸連の人事を刷新する方針を明らかにした。

 「厳粛な組織再編になるだろう。選挙を実施し、新たな体制に生まれ変わる」と語った。タス通信が報じた。

 ROCは臨時調整委員会を設置し、主導的な役割で来年のリオデジャネイロ五輪参加へロシア陸連の組織再建と資格回復を目指す。同会長は、問題解決に向け国際オリンピック委員会(IOC)と覚書を交わしたことを明かし、世界反ドーピング機関(WADA)や国際陸連とも連携して反ドーピング態勢の整備を迅速に進める計画を示した。

 また2014年ソチ冬季五輪のドーピング検査でロシア選手の陽性はゼロだったと強調した。