組織的なドーピングを受けてロシア陸連が国際陸連から資格停止処分を受けた問題で、世界反ドーピング機関(WADA)は27日、ロシアのムトコ・スポーツ相が26日にWADAとドイツのフランクフルトで会談し、改革への提案を受け入れる姿勢を示したことを歓迎する声明を発表した。

 WADAのハウマン事務総長は「ムトコ・スポーツ相によって確約された課題に取り組む姿勢を喜んでいる」と表明。その上で「国内の反ドーピング機関がやるべきことはまだある。全面的な見直しは必須事項だ」と指摘した。

 今後は来年のリオデジャネイロ五輪へ、WADAから「不適格組織」とされた国内の反ドーピング機関の再建を図る。