日本人初の9秒台はお預けとなったがケンブリッジ飛鳥(23=ドーム)が10秒16で優勝し、五輪代表を内定させた。

 好スタートを切った山県を追う展開となったケンブリッジ飛鳥は驚異の追い込みでゴール前逆転フィニッシュとなった。

 「勝ったかなと思っていたけど。やっとここまで来たかなというのがある。けがもあったし」と喜んだ。

 また、すでに五輪参加標準記録をクリアしていた3位桐生は8位以内が条件だったため、五輪代表を内定させた。

<順位>

(1)ケンブリッジ飛鳥 10秒16

(2)山県亮太 10秒17

(3)桐生祥秀 10秒31

 ◆リオデジャネイロ五輪の陸上日本代表選考基準 日本陸連が定めた派遣設定記録の突破者で日本選手権8位以内の最上位と、国際陸連が設けた参加標準記録の到達者が日本選手権で優勝すれば、代表選出が決まる。日本選手権で派遣設定突破者は8位以内、参加標準到達者は3位以内で代表入りに前進する。男女5000メートル、1万メートルを除き、ゴールデングランプリ川崎、日本グランプリシリーズで日本勢トップになった参加標準突破者は日本選手権に出場した時点で選考対象となる。