<陸上:第90回箱根駅伝予選会>◇19日◇20キロ◇陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園

 名門・中大が、からくも予選を通過し、85回連続88回目の本戦出場を決めた。

 10時間14分12秒の12位で、ギリギリで落選した14位の亜大とは7分17秒と余裕のタイム差があった。とはいえ、昨年までなら9位までしか本戦出場資格はなく、90回記念大会で予選会からの出場枠が「9」から「13」に増えたことによる幸運が手伝った。

 浦和春生監督(51)は「目に見えない重圧は少なからずあったかも。ギリギリ(通過)とは思っていましたが」と、29年ぶりに出場した予選会の戦い方、それまでのピーキングの難しさを痛感。代田修平主将(4年)は「こんなに苦しいとは…。本戦ではリベンジのチャンスをもらったと思って、今日、迷惑をかけた分まで取り返したい」と話し、安堵(あんど)の涙を流し続けていた。