<第66回びわ湖毎日マラソン>◇6日◇滋賀・皇子山陸上競技場発着

 終盤に独走したウィルソン・キプサング(28=ケニア)が、2時間6分13秒の大会新記録で優勝した。失速するどころか徐々にペースを上げ、38~39キロにかけての1キロを2分48秒の驚異的な速さで快走。野菜の卸売商から“転職”した異色のランナーは「ペースが遅かったので自分で仕掛けた。ケニアでは速い選手がたくさんいる。この結果でも世界陸上に出られるか確信はない」とぽつり。自己最高は2時間4分57秒で「難しいかもしれないが、今後は2時間3分台を目標にしたい」。12年ロンドン五輪でも優勝候補だ。