<ツール・ド・フランス:UCIヒストリカルレース>◇26日◇最終S◇モントロー~パリ・シャンゼリゼ通り◇164キロ

 総合優勝の下馬評が高かったアルベルト・コンタドール(26、スペイン=アスタナ)。昨年はチームのドーピング問題の影響で出場できなかったが、堂々と王者に返り咲いた。

 26歳の王者は初の栄冠に輝いた2年前と比較して「精神的な強さも必要とされた」と振り返る。その理由は、4年ぶりに出場したチームの同僚、ランス・アームストロング(37=米国)の存在だ。「自分に不利な条件がいくつもあった。でも、それを勝利へのモチベーションに変えた」と話した。

 複雑だったライバル関係もすっきりする。アームストロングが新チームをつくることを発表。来年は余計な駆け引きなしの戦いが期待できる。