バレーボール女子日本代表が、今夏のパリ五輪切符獲得へ向けて好発進した。初戦で世界ランキング1位のトルコと対戦し、3-2のフルセットで破る金星。石川真佑(24=ノバラ)らを中心に、セットカウント2-0から追いつかれても強気の姿勢を崩さず、最終Sを奪い返した。ランキングを1つ上げて8位に浮上。昨秋の五輪予選W杯バレーで逆転負けした強敵に雪辱し、五輪出場へ大きく弾みをつけた。

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石川が喜びを爆発させた。マッチポイントから最後の一打を決めた古賀のもとへ駆け寄った。「押されてる部分が多かったけど、落ち着いて自分たちのバレーの展開を持っていけた」。エース古賀に次ぐ20得点の活躍で約2時間半に及ぶ激闘を制し、安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

パリ五輪出場へ向けた大きな1勝だ。パリ五輪切符をあと1歩で逃した昨秋の世界バレーからの成長は、終盤以降の攻める姿勢に表れた。開幕5連勝後にトルコとブラジルに逆転で連敗した両国に失った6セット中4セットは20点以降の逆転負け。「勝負どころの精神力。全力で勝ち抜く」が今季のテーマとなった。

約8カ月前の大きな壁が第1Sを奪ってから逆転負けを喫した世界1位のトルコ。この日も最悪のシナリオも脳裏をかすめた。2-0で迎えた第3Sを落とすと、最大10点差をつけられて第4Sを失い、最終Sも立ち上がり3連続失点。だが、ここからが成長の証しだった。

攻撃陣が強気に攻めた。昨秋はピンチサーバーでの起用が多かった石川も、イタリア1部セリエAで1季を経てチームを鼓舞する存在に成長。指揮官から「プロの世界でもまれて精神的にも一回りも二回りも大きくなった」と評される通りのプレーを見せた。「試合の流れはアグレッシブさで変わる」。世界最高峰リーグでもまれた姿は試合中だけでなく、練習から仲間にも波及。トスを呼んだ。右腕を振った。大声で鼓舞した。15-11の逆転で世界1位の壁を打ち破った。

指揮官も「特に5セット目は精神的なことが大きい」とメンタル面での成長を実感。後半の勝負強さを備えた日本代表。この勢いのまま、五輪切符獲得へ駆け抜ける。【竹本穂乃加】

◆パリ五輪への道 出場枠は開催国フランス(世界ランキング16位)を含む12カ国。昨秋に行われた五輪予選W杯バレーでトルコ、米国、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国の6カ国が出場権を獲得。残り5枠はネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド(R)終了時=6月17日の世界ランキングで決まる。日本は「(1)アジア&オセアニア大陸でトップ」、または「(2)出場権を得ていない国の中でアフリカ大陸トップ国を除いたランキング上位3カ国」に入ることが必要。

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