1983年と84年のツール・ド・フランスで総合優勝し、89年にはグレッグ・レモン(米国)と激闘を演じ最終ステージで逆転されたローラン・フィニョン氏(フランス)が31日、がんのため死去した。50歳だった。フィニョン氏は引退後はテレビ解説を行なっていたが、2009年6月に消化器系の進行がんであったことを告白し、化学療法による治療を行なっていた。

 がんを克服してツール・ド・フランス7連覇を達成したランス・アームストロング(米国=ラジオシャック)は、フィニョン氏を「最愛の友人」であり「伝説のサイクリスト」と呼んでいた。「プロに転向した時、怖い先輩たちの中で、ローランはいつも優しい顔でアドバイスしてくれたことを忘れない。彼は私、サイクリング、そしてフランスにとって特別な男だった」とコメントしている。