石川遼(20=パナソニック)が、一般女性と結婚を前提にした真剣交際をしていることが、24日までに分かった。お相手はプロ入り前から知り合いだった幼なじみで、3年前から交際している。今年9月に石川が20歳を迎えたこともあり、父勝美さん(54)と母由紀子さん(43)に結婚も視野に入れていることを伝えているという。出場選手が夫人や恋人などを同伴することでも有名なプレジデンツ杯(11月17日開幕、オーストラリア・メルボルン)に女性を帯同するプランもあたためている。

 いずれ堂々と、公の場で真剣交際をアピールするつもりだった。石川は今月初旬までに、交際相手の一般女性をプレジデンツ杯に帯同する仮登録を完了。米国選抜や世界選抜のスター選手が、妻や交際相手を連れて集まる前夜祭などのイベントに、2人で出席する準備を進めていた。さらに水面下でスポンサー各社と連絡を取り合い、交際相手の帯同に理解を求めてきた。

 お相手は、石川がプロとして脚光を浴びる前からの幼なじみ。「スター選手だからと言い寄る女性とではなく、以前からの知り合いとのお付き合いや結婚をするのが望ましい」という家族の考えにそう女性だ。多忙を極める石川の仕事の合間を縫って、3年間ひっそり愛をあたためてきた。

 石川が20歳を迎える今年になると、自然と結婚を前提にした交際へと意識をシフトさせた。早くから世界の舞台でプレーし、堂々と交際相手を連れて歩くマキロイら、世界のスーパースターの姿を見てきたこともある。ここにきて、選手のサロン的な意味合いもある、プレジデンツ杯への帯同を考えるようになった。

 石川の周辺では、結婚はまだ早いとみる向きもある。しかし、石川は若いとはいえ、スポーツ界を引っ張る存在。競技を問わず一流選手ほど、早くに結婚して、さらなる飛躍を目指すこともある。しかも、石川は13年から本格的に米国でのプレーを始めたいという考えも持つ。大きな転機を前にし、決断を早めても不思議ではない。

 いずれファンに正式に報告するつもりだった。しかし、プレジデンツ杯への女性帯同の可能性は、徐々にうわさとなって関係者の間に流れ始めていた。24日夜に所属事務所の代表取締役を務める母由紀子さんが流したファクスには「石川家及びその周辺、ならびにスポンサー企業様に対して、不意の夜間の訪問や尾行などの、社会常識の限度を超えた取材活動が行われた事実がございました」と困惑ぶりがつづられた。

 その上で最後に「石川遼にはお付き合いしている女性は存在いたしますが(中略)関係各位には温かく見守っていただければと存じます」と交際を認めた。プレジデンツ杯に帯同する準備は続けるが、今後、騒ぎが大きくなれば取りやめる可能性もありそうだ。石川は今日25日、マイナビABC選手権(27日開幕=兵庫・ABCGC)に向け会場で練習を開始するが、交際についてコメントはしない予定という。

 一選手の枠を超えて注目される「社会現象」の石川だけに、今後もしばらく熱愛フィーバーは続くだろう。その中でも石川はプロとしてのプレーに徹し、一方で静かに愛をあたためる道も探り続ける。