第1日に首位と1打差の3位につけた大山志保(38=大和ハウス工業)が失速した。1バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの77をたたき、通算1オーバーの48位に後退。予選は通過したものの「ティーショットがなかなかフェアウエーにいかず、苦しいラウンドでした」と表情を曇らせた。

 後半にダブルボギーが2つ。148ヤードの14番パー3は9番アイアンかピッチングウエッジで迷った末、キャディーの助言もあってピッチングウエッジを抜いた。しかし、風はアゲンスト。右手前の池に捕まり「自分が間抜けでした。去年のUSオープンでも(12番で)風を読み違えて同じミスをしていたのに…」。悔やまれる選択となってしまった。

 ダメージを引きずったまま、17番でもアゲンストの風に高い弾道が戻された。「集中できていなかった。冷静じゃなかった。なぜ高い球を打ったのか…」と猛省。日本勢3番手からのリオデジャネイロ五輪出場へ最高のスタートを切りながら、一気に順位を落とした。「上だけを見て、少しでも上位に行きたい」と意気込んで見せたが、やはり悔やみきれない。「アプローチは良かったのになあ…」。最後にポツリと漏らした。