マンデートーナメント(予選会)で出場権を得た鬼頭桜(21=フリー)が、2位タイの5アンダーで好発進した。

 首位の姜秀衍(40=韓国)を1打差で追う展開に「いい位置にいるという意識をすると良くない。私らしく、楽しくやりたい」と第2日を見据えた。

 この冬に磨いたアプローチショットが、大舞台で生きた。4番パー4の2打目は残り81ヤード。「100ヤード以内のショットを磨いてきた」と自信を持って打つと、絶妙のアプローチでピンそば50センチに寄せた。バーディーが成長の証しだった。

 今年2月まで週5日のラウンドを導入し、技術力向上に着手。加えて、心も磨いた。「好きじゃなかったけれど、心を豊かにするために」と読書を開始。サッカー日本代表・長谷部誠の「心を整える。」などを読み込んだ。「掃除も好きになりました」と昨年12月には、ダイソン社製の掃除機を購入。雑巾まで用い、部屋をぴかぴかにするのが日常になった。心身の充実が日本勢トップの2位発進につながった。