-あなたにとってゴルフとは

 宮里 人生にとって大切なもの。プロになって14年、内容の濃い時間を過ごせた。ゴルフを通じてたくさんの方と知り合えて、つながって、人生がより豊かになった。ゴルフには感謝の気持ちでいっぱい。

-一番思い出の残る試合、ショットは

 宮里 やはりアマチュアで優勝したミヤギテレビ杯。本当にターニングポイントになった。あの試合がなければ、今の自分はない。米ツアーでは初優勝したエビアンマスターズ。4年かかってもぎ取ったので、達成感もあった。その前にドライバーのスランプがあったので、プレーオフの18番ホールのティーショットは、それを乗り越えた一瞬だったのでよく覚えている。

-世界でも活躍できた一番の要因は

 宮里 自分自身と向き合えたことと思う。小柄な方でパワーもない。ショットの精度と小技で勝負するタイプだし、そこにメンタルトレーニングも加わった。ゴルフのいいところは、体格差がそのままハンディにならない点。自分をしっかりコントロールして、自分のゴルフを信じてやれた。

-引退決断で誰かの影響は

 宮里 誰にも話さず、自分で決めたこと。引退を発表してから、ロレーナ(オチョア)にメールをもらったりした。今後、彼女にアドバイスを求めることが増えると思う。