-昨年はメジャーで優勝争いした。「勝つ日も遠くない」と言っていた。今はどう思っている

 宮里 今の方が、より手応えを感じている。取り組んでいることが、ようやく形になりつつある。ゴルフは調子が良ければ、結果が残るものではないが、思い描いていたものに近づきつつある。ただ、前回優勝してから5年たっている。勝っていた時のイメージも薄まって、勝ち方も忘れてしまっている。その辺が、今季の新たなチャレンジかなと思う。

-中学時代から大事にしている座右の銘は

 宮里 「意思あるところに道はある」。これからも大事になる。

-同学年の横峯さくらの反応は

 宮里 昨年10月ぐらいに話した。そんなに驚いてなかった。(報道の)皆さんがよく知っている、彼女のリアクション。それが私はうれしかった。「タイミングは今だったんだね」と。

-ロレーナ・オチョアが28歳で引退した後、兄優作と身の引き方について話したと聞いたが

 宮里 ロレーナの引退には、衝撃を受けた。彼女こそ突然だった。本当に引き際までかっこ良かった。当時世界NO・1で、彼女こそまだまだ戦えた。ただ、自分の気持ちに忠実、潔く、シンプルだった。アニカ(ソレンスタム)の引退もそうだったけど「引き際にはいろんな形があるんだ」と思った。

 ただ、反対に今回の決断には影響がなかった。私の人生の問題は私が決めるしかなかったので。

-昨年夏、最終決断の際のきっかけは

 宮里 ちょうどリオ五輪で、3週間ほど米ツアーが休みになった。8月ぐらいに3週間のオフはプロになって初めてで、すごく大きかった。自分の気持ちをゆっくり考えられた。それまでももやもやはあったけど、試合があったし、じっくり考えるのが難しかった。だから、しっかり整理をつけられた。