<男子ゴルフ:HEIWA・PGMチャレンジ2>◇最終日◇26日◇佐賀県若木GC(6724ヤード、パー71)

 男子のチャレンジトーナメントは決勝ラウンドを行い、プロ6年目の簗瀬元気(30=ブリック&ウッドクラブ)がこの日4アンダーの67で回り、通算133でプロ初勝利を挙げた。

 簗瀬が悲願のプロ入り初勝利を挙げた。最終組の稲森が17番終了で9アンダーとし、先に同スコアで上がった簗瀬に並んだ。18番パーならプレーオフ、バーディーで逆転という状況。「頼む!」。簗瀬の心の叫びだった。すると稲森が第2打を池に入れ、約20メートルも残ったパーパットを外した。その瞬間、優勝が決まった。

 丸山茂樹らを輩出した名門日体荏原高出身。大学も学生ゴルフ界の名門、日大へ進学した。エリート街道と思われたが、プロ入り後は苦難の連続だった。「プロに入ってから全てが足りないと感じた」。3年前からスイング改造に取り組み、自己流からプロコーチの長谷川哲也氏に教わりながら試合を戦ってきた。「1年目は飛ぶけど曲がった。昨年から飛距離とアイアンの安定性に自信がついてきた」とその成果を確信し始めていた。「くさらずに練習してきてよかった」。蒸し風呂のような暑さの中で戦った簗瀬の口から出た言葉だった。

 この優勝で11月7日開幕のレギュラーツアー「HEIWA・PGM

 CHAMPIONSHIP

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 霞ケ浦」(茨城)の出場権が与えられた。「この大会で今までのリベンジをしたい」。30歳で花咲いたスターが決意を新たにした。

 ▽上位成績(1)簗瀬元気133(2)小池一平、R・テイト=134(4)津曲泰弦、日高裕貴、朴相賢、安本大祐、稲森佑貴、河瀬賢史=135