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トヨタ「カイゼン」母国初表彰台/F1

2位に入ったトゥルーリ(前列左)は、豊田章男社長(同右)らと万歳
2位に入ったトゥルーリ(前列左)は、豊田章男社長(同右)らと万歳

<F1:日本GP>◇4日◇決勝◇三重・鈴鹿サーキット(1周5・807キロ×53周)観衆10万1000人

 トヨタのヤルノ・トゥルーリ(35=イタリア)が2位に入り、純日本チームとして初めて母国GPの表彰台に立った。スタートで3位に順位を下げたが、チーム戦略を確実に遂行したトゥルーリと、ピット作業などをノーミスで実行したスタッフのタッグで再逆転した。失敗した過去を教訓に「カイゼン」するなど、トヨタ方式が結晶した。レッドブルのセバスチャン・ベッテル(22=ドイツ)がポール・ツー・ウインで今季3勝目、通算4勝目。ウィリアムズの中嶋一貴(24)は15位に終わった。

 37周目。3位のトゥルーリにピットから無線が飛んだ。「2位のハミルトンがピットに入った。行け!」。追い抜きが難しいF1で、相手の作業中に単独走行ができるピットストップは最大の逆転機。指令通り、38周目にこの日最速ラップをマーク。39周目のピット作業もノーミスでクリア。ハミルトンの前でコースに戻ると、ピットは優勝したかのような騒ぎになった。トゥルーリは「ホームGPでの表彰台は格別だ。今日はチーム全員のグレートな仕事の結果だ」と喜んだ。

 今年4月のバーレーンGPではポールポジションの好機をタイヤ選択など戦略の失敗で、8月のベルギーGPでは予選2番手もスタート直後の接触で、いずれも順位を下げた。過去の反省を生かし、ミスを防いだレースに山科忠代表も「100点満点」と話した。トヨタ生産方式として海外でも知られる「カイゼン」をF1でも生かした。

 観戦したトヨタ本社の豊田章男社長は「日本チームの日本GP最高(位)だったらしいな。おめでとう」とスタッフをねぎらった。世界的な不況で巨額赤字を抱え、社内には年間運営費数百億円のF1からの撤退論もある。その中、ホンダ、スーパーアグリなど純日本チームが達成できなかった快挙で、世界に誇れるチームであることを証明した。

 [2009年10月5日8時41分 紙面から]


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