200億円改修中なのに…聖地・鈴鹿に衝撃
ホンダのF1シリーズ撤退表明にホンダ系の鈴鹿サーキットを抱える三重県鈴鹿市では5日、衝撃が走った。来年秋、鈴鹿サーキットでのF1日本グランプリ(GP)の3年ぶり開催に向けて、市民挙げて歓迎ムードが高まりつつある時期に、まさかの撤退の知らせだった。
鈴鹿市の川岸光男市長は緊急記者会見を行い「突然の発表で大変驚いている」と困惑の表情を見せた。来年10月の鈴鹿開催は予定通りだが、地元・ホンダが参戦しないショックは大きい。鈴鹿商工会議所の大泉源之会頭は「大変残念。来年再び、鈴鹿サーキットでF1が開催される大きな喜びの中、ホンダチームの優勝フラッグを夢見ていた」とコメントした。
3年ぶり開催へ向け、鈴鹿サーキットは約200億円をかけて大規模な改修を進めている。F1の開催地をめぐってはトヨタ自動車傘下の富士スピードウェイ(静岡県)と隔年で交互に開催することが決まっており、鈴鹿では来年開催後は2011年となる。同サーキットを管理運営する関連会社のモビリティランドは「大変残念。これまでのホンダの感動的な走りに感謝したい。来年以降も開催したい」と話した。
民間団体の試算では鈴鹿でのF1開催の経済効果は約50億円。地元経済へ与える影響は大きい。川岸市長はホンダ撤退後も「これまで通り、地元協議会と連携して開催機運を盛り上げたい」とした。
同市の地域振興を応援する「SUZUKAと・き・め・きファン倶楽部」会長の大谷芳照さん(50)は「ホンダは市民にとって誇り。今は会社が大変な時だが、いつかきっと再び参戦する日がくると信じて待ちたい」とエールを送った。
[2008年12月6日8時0分 紙面から]
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