F1のザウバーは17日、来季の正ドライバーに前トヨタの小林可夢偉(23)を起用することを発表した。01年以来の日本人F1ドライバー不在の危機が避けられた。小林は「F1の正ドライバーとしてフル参戦する夢がようやくかなった。日本人の代表として、F1に参加し続けられることを誇りに思う」とコメントを出した。
トヨタの第3ドライバーだった小林は、同僚のグロックの負傷で10月のブラジルGPでF1デビューし、9位に入った。11月の最終戦アブダビGPでは6位に入賞。トヨタが撤退を決めたことで移籍先を探していたが、ザウバーがこの2戦を評価。アブダビGPの1週間後には接触があり、11月末に欧州に戻った直後から具体的な交渉に入った。
ペーター・ザウバー代表は、07年の年間総合王者キミ・ライコネン(WRCに転向)、フェラーリのフェリペ・マッサらトップレーサーを発掘し、名伯楽として知られる。同代表は「彼はアブダビGPで、単に速くアグレッシブなドライバーというだけでなく、戦略を着実に遂行する能力もあることを示した」と話した。同GPでの、他チームより少ない1回のピットストップで走り切っての6位入賞を、高く評価された。小林はシートだけではなく、F1の頂点を目指すための最高の指導者を得た。



