女子はソチ五輪パラレル大回転で銀メダルの竹内智香(31=広島ガス)が、2回合計1分37秒88で優勝した。これで、2人同時に滑って争うパラレルも含め、大回転で5度目の制覇となった。1回目47秒34、2回目50秒54と2回ともにトップタイムをたたき出し、他選手を圧倒した。「今季の最後の試合なので気持ち良く終わりたかった」と振り返った。

 ソチ五輪後、講演やイベント出演などで多忙だった上に、「気持ちが切り替わらず休養も考えた」と言うほどだったが、競技普及にも力を入れているだけに「ここできっかけをなくすのはもったいない」と奮起。世界選手権で銅メダルを獲得するなど競技で活躍するだけでなく、イベントなどの企画に参加するなど、知名度アップに努めた。「ここからは選手の頑張り。あと、2、3人は世界と戦える選手が出てきてほしい。このままでは10年20年後、スノーボードアルペンって何だっけ? ってなってしまう」と危機感を口にした。

 来季に向けては「変化しなといけない。18年平昌五輪まで、ここから右肩上がりでいきたい」と力を込めた。