B1仙台89ERSが18日、カメイアリーナ仙台でファン感謝祭を開催した。参加した1127人のブースターと、トークショーやサイン会、グッズ販売などを通して交流。参加型の大運動会も行われ、選手、スタッフらは1年間ともに戦ったブースターとのひとときを楽しんだ。最後には、今季限りで退任する藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=38)が、直接思いを伝えた。
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1年目に6季ぶりのB1復帰、2年目にクラブ初のB1残留を果たした藤田HCは今季もチーム、ブースターの心を熱くさせた。試合中は立ち上がり、声を張り、感情を出す。試合が終われば、くしゃっと笑って選手と喜び合う姿が印象的だった。
仙台は今月8日、21-22年シーズンから指揮を執る藤田HCの退任を発表した。発表後、初めてブースターの前に姿を現した指揮官は、試合さながらの熱量で、交流を楽しんだ。運動会の各種目で指揮を執るかのようにブースターたちにアドバイス。「負けず嫌いなので、やるからには勝とうと」と、汗だくになりながら勝利を目指した。最後に行われたいす取りゲームでは、選手と必死になっていすを取り合った。アリーナには、最後まで負けず嫌いな闘将の姿があった。
試合開始前に「サイドラインでふと、『これが自分の仕事か、すごい幸せだな』と感じるときがあります」という。そう感じるのはブースターの支えがあったからこそだ。チームが苦しいときにも、ポジティブな声援に背中を押された。「悪いときにサポートできる人たちって大体、家族や心許せる友人の2つだと思います。なので、皆さんのことも、本当にそう思っています」。ナイナーズファミリーとの時間を振り返りながら、言葉を紡いだ。「仙台は、僕と、そして家族にとってスペシャル。ハートの部分に一生残る。3年間ありがとうございました」。幸せをくれた方々に、感謝を伝えた。
来季、B1大阪エヴェッサで指揮を執る。「2連勝目指して、気持ち良く皆さんに手を振れるように頑張ります」と、今から対戦が楽しみといった様子で笑った。負けるわけにはいかない。仙台に訪れる、もしくは大阪で仙台を迎え撃つ藤田HCに、“大黄援”を浴びせることが何よりの恩返しだ。【濱本神威】
○…仙台の青木保憲主将(28)は「僕を救ってくれたコーチ」と藤田HCへの思いを語った。23年1月、広島から仙台に完全移籍。「前々から気にかけてくださって、僕も一緒にやりたいと思った」。そのコーチのもとで飛躍を遂げた。藤田HCをはじめ、オフシーズンは出会いと別れがつきものだが、青木は「1人1人それぞれの場所で必ず活躍すると思う。ナイナーズの応援とともに選手それぞれの黄援をよろしくお願いします」。仲間の飛躍と変わらない後押しを願った。


