混合ダブルス決勝に臨んだ吉村真晴(21=愛知工大)石川佳純(22=全農)組は、許■(中国)梁夏銀(韓国)組に0-4のストレートで敗れ、この種目で46年ぶりの金メダル獲得はならなかった。

 各ゲームとも中盤まで競り合ったが、随所で相手ペアに強打とコンビネーションに苦しめられた。

 準決勝で前回王者の北朝鮮ペアを破り、勢いに乗って決勝を迎えていた。決勝の相手は、今大会で16年ぶりに解禁された異国同士の国際ペア。ペアとしては初対決ということに加え、許■のフォアハンドからの強打がさえわたり、前日までの勢いを継続することができなかった。

 それでもこの種目では38年ぶりの銀メダル獲得。試合終了直後、石川と吉村は互いの健闘をたたえ合って握手を交わした。時折笑顔も見せ、その後の表彰式、会見と時間が経過するごとに晴れやかな表情に戻っていた。石川は「個人戦で初めてのメダルだし、初めて決勝に進めた。38年ぶりの銀メダルということで、すごくうれしい」と、素直に話した。吉村も「38年ぶりの銀メダルはうれしく思うし、この先の卓球人生において1つのターニングポイントになると思う」と、喜びをかみしめた。

 中国メディアが大勢集まった会見で、最後に石川は「来年のリオ五輪に向けて、中国選手に対戦するのが嫌だなと思われるように、もっともっと実力をつけたい」と、きっぱりと言い切った。新たな戦いへと、すでに気持ちを切り替えていた。

※■は日ヘンに斤