フィギュアスケートの元世界女王で、1年間の休養を経て現役続行を目指す浅田真央選手(24=中京大)が、10月下旬に開幕するグランプリ(GP)シリーズにエントリーすることが13日、関係者の話で分かった。出場大会は、国際スケート連盟(ISU)が15日にスイスのジュネーブで開く会議で決まる。

 先月から競技復帰を目標に練習を再開。1年間のブランクもあり、体力面を見極めながら復帰時期を探ってきた。佐藤信夫コーチとも相談し、当初は年末の全日本選手権を目標にしたが、すでに代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や高難度の連続ジャンプを跳ぶなど、試合に戻るめどがついたとみられる。

 GPシリーズには昨年までの規定で、「過去10年の世界選手権で6位以内の実績がある選手の復帰」には上限2大会の出場が認められる可能性がある。今年は10月のスケートアメリカ(ミルウォーキー)で開幕し、11月の第6戦にNHK杯(長野)、シリーズの上位6選手はファイナル(バルセロナ)に進む。

 出場大会が決まれば、同時に日本スケート連盟の強化指定選手への復帰も決定する。その場合、10月3日のジャパンオープン(埼玉)に出場することも可能。ISU公認の大会のため、その前週に開かれる、全日本選手権の予選である中部選手権は免除となる。復帰戦の動向も定まっていくことになる。