日本オリンピック委員会(JOC)の元役員が過去に指定暴力団山口組の元幹部と会食していたと一部で報じられた問題で、JOCの平岡英介専務理事は18日、元役員への聞き取り調査などはせず静観する方針を示した。竹田恒和会長らと協議した上での結論という。

 日本大名誉教授の山岡永知氏が山口組元幹部から2000万円を借りて返済していなかった問題の裁判記録から、JOC元役員がこの幹部や山岡氏と2008年に飲食店で同席していた可能性が浮上した。

 平岡専務理事は裁判記録を確認した結果「(元役員の氏名は)フルネームでは書かれてはおらず、JOCとの表現もどこにもない。特定はできない」と語った。