強豪同士の戦いは東京に軍配が上がった。

 シッティングバレーボール女子日本代表の赤倉幸恵(41)率いる、京都おたべーず花子(京都)が準々決勝で東京プラネッツ女組(東京)に敗退した。第1セットを25-15で奪ったが、攻撃の流れをつくれず第2、3セットと接戦の末、敗れた。

 5年ぶりの日本一はかなわなかった。第2セット以降は、過去2回の優勝を誇る東京プラネッツ女組が意地を見せた。赤倉は「力不足。私のサーブミスもあり、リズムが悪くなりました。互角に戦えていた分、勝ちたかった」と悔しそうに振り返った。京都おたべーず花子も過去4回優勝しており、強豪として知られている。

 赤倉は90年7月、交通事故で右足を切断した。入院は2年以上、手術は9回に及んだ。退院後、義肢製作会社に就職し、11年8月に京都おたべーず花子の練習に誘われ同競技を知った。小中学生の時、バレーボールクラブで活動していたこともあり、夢中になった。「楽しすぎてしょうがい。もっと、早くに知りたかった。今では、私のエネルギーの源です」。

 今年3月のリオデジャネイロ・パラリンピック最終予選の日本代表にも選出された。前回のロンドン大会が7位だったことを踏まえ「まずは、出場切符を獲得して、これまでの代表選手がつくってきた道をつなげられるようにしたい。粘り強くつなぐバレーに徹すれば、十分世界で戦えると思います」と、言葉に力を込めた。