右ひじ骨折で世界選手権を欠場した競泳の萩野公介(21=東洋大)が年明けからの自己ベスト=日本新記録更新を宣言した。

 21日、スペイン・グラナダの高地合宿から成田空港着の航空機で帰国。北島康介(33)、世界選手権金メダルの星奈津美(25)らとともに2300メートルの高地で、1日1万4000メートル以上の泳ぎ込みを敢行した。「目指したもの以上の成果を出せた」と持久力、スピードアップに自信をみせた。

 東洋大監督で日本代表の平井伯昌コーチ(52)も「(ケガ前に)戻ったというより進化している。自己ベストを出せる」と状態の良さを強調。400メートル個人メドレーの自己ベストは13年日本選手権で出した日本記録で世界歴代5位の4分7秒61。年明けは東京都選手権 北島杯(1月30日開幕、東京辰巳国際水泳場)が長水路(50メートル)の初戦になる。本人も「そこで自己ベスト更新するくらいでタイムが出てもおかしくない。そのくらいの気持ちで行かないと夏(五輪)で勝負できない」と完全復活を誓った。