男子200メートル平泳ぎで北島康介(33=日本コカ・コーラ)は2分8秒28で2位に終わり、前日の100メートルに続く連勝は逃した。「ぱっとしない、メリハリのない泳ぎだった。大きい泳ぎを意識し過ぎた」と反省も、昨年よりは1秒5速いタイム。疲労が蓄積した中ではまずまずの結果だった。

 5大会連続五輪出場は100、200メートルの両方で狙う。12年ロンドン五輪後、スタミナの必要な200メートルを回避し、100メートルに絞ってきた。一時は「200メートルは引退」と話したこともあったが、五輪選考会に向けハードな練習を積んだことで自信を回復。リオデジャネイロ五輪選考会を兼ねた4月の日本選手権(東京辰巳国際水泳場)へ「100、200メートルの両方で勝負する」と話した。

 次週の24日は北部ブロック公認記録会(東京スイミングセンター)2週後の30日からは自らの冠大会の北島康介杯東京都選手権(東京辰巳国際水泳場)に出場する。

 東京都選手権には五輪代表内定組の瀬戸大也、渡部香生子、星奈津美が出場。他にもケガから復帰を目指す萩野公介、昨年世界選手権で中学生代表になった池江璃花子らトップ選手が集結する。まさに約2カ月後に迫る五輪選考会の前哨戦。北島も、この大会を最初のターゲットにしており「良いタイムを出したい」と意欲をあふれさせていた。