リオデジャネイロ五輪で4連覇を目指すレスリング女子58キロ級の伊調馨(31=ALSOK)が、決勝でプレブドルジ(22=モンゴル)に敗れ、不戦敗を除くと2003年以来の黒星が付いた。

 伊調は07年5月のアジア選手権で不戦敗を喫した。闘って敗れるのは03年3月の国際大会のサラ・マクマン(米国)戦が最後で、12年以上負けていなかった。今大会は準決勝までの3試合を快勝したが、プレブドルジには0-10と大差をつけられ、5分9秒でテクニカルフォール負けした。

 伊調は、五輪は63キロ級で04年アテネ大会から12年ロンドン大会まで3連覇を達成した。

 世界選手権は昨年まで10度制した。既にリオ五輪代表に決まっている。

 ▽栄和人・日本レスリング協会強化本部長の話 タックルを狙ったが、思うように決まらず、焦ったと聞いている。五輪本番でなくてよかった。立て直す時間は十分にある。五輪4連覇を達成できると信じている。