ノーマルヒル女子は、2季ぶりにW杯個人総合優勝を果たした高梨沙羅(19=クラレ)が、2回合計248・0点で優勝をした。

1回目に94・5メートルでトップに立った2回目に最長不倒となる95メートルの大飛躍で圧倒し、女王に返り咲いて迎える凱旋(がいせん)試合で堂々、主役を演じた。「国内に帰ってきて初めてジャンプを見てもらうので変な失敗はできないと思った。2回ともにまずまずのジャンプができました」と満足げに笑った。

 昨季は助走路の姿勢に狂いが生じ、W杯個人総合を逃したが、その悔しさをバネに、今季は肉体改造を施すなど基礎から作り直し、女王を奪還した。中止になった5、6日のW杯2戦の代替開催の中止が決定し、今季の大会は6日のラージヒルを残すのみとなった。「充実したシーズンを送れた。集大成のジャンプを見せられれば」と気持ちを高めた。

 成年男子は小林潤志郎(雪印メグミルク)が初優勝。少年男子は佐藤慧一(北海道・下川商高)が勝った。