1次リーグ3戦全敗で9位以下の順位を決定する下位トーナメントに出場した日本は、準決勝でフィジーに10-33で敗れ、11位決定戦でもアイルランドに5-12と競り負け、最下位の12位で大会を終えた。

 リオデジャネイロ五輪に出場するフィジーとの対戦では、前半早々に相手のシンビンで数的有利に立ったものの、終了間際に2トライを許し、0-12で折り返した。後半も失点を重ねたが、0-26で迎えた同7分には谷口令子(アルカス熊谷)がトライ。ロスタイムにも谷口のトライで加点したが、大差をつけられた。

 アイルランド戦では、前半3分に谷口が先制トライ。だが、同5分、後半1分にトライを喫し、逆転された。

 浅見敬子ヘッドコーチは「相手が強いというよりは、自分たち次第で勝敗は決まるということが分かった。今後は、自分たち自身を変えていくことに挑戦していかなくてはならない」と精神面での成長を促した。中村知春主将も「日本らしく戦えたとしても、勝てなくては意味が無い。普段の練習から自分自身に厳しくなることをチームで徹底して、5月のフランス大会に向けて準備していきたい。サクラセブンズの強さは、何度倒されてもはい上がることだと思うので、世界一になるという目標に、ここからもう1度進んで行きたい」。同シリーズ最終戦フランス大会(5月28~29日、クレルモン・フェラン)や、8月のリオ五輪での上位進出に気持ちを高めた。