違法カジノ店で賭博をして日本バドミントン協会から無期限の登録抹消処分を受けた田児賢一選手(26)がマレーシアを含めた海外で移籍先を探す意向を示したことについて、選択肢の一つとなり得る同国のプロリーグ「パープルリーグ」は7日、日本バドミントン協会が特別に認めない限り、同リーグでプレーすることは「認めない」とする声明を発表した。

 声明は「パープルリーグに所属する全チームは日本バドミントン協会の決定を尊重しなければならない。関心のある選手(田児選手)がいても、われわれには日本バドミントン協会の許可が必要だ」と強調した。

 マレーシアではバドミントン競技が盛んで、2014年に12チームからなるパープルリーグが発足。多くの外国人選手もプレーしている。

 また、北京、ロンドン五輪で銀メダルを獲得したマレーシアのリー・チョンウェイ選手(33)はこの日、共同通信の取材に応え、田児選手の処分について「良いか悪いかは言えないが、規則は規則だ。わたしもスポーツマンなので、悲しく思っている」と同情を寄せた。