世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)が、合計約2時間半に及ぶ2度の中断を乗り越えて、同42位のアンドレイ・クズネツォフ(25=ロシア)をストレートで下し2年ぶりの16強入りを決めた。

 錦織は「長い試合だった。(2度目の中断後)3セット目の0-3からスタートして、逆転できたのはうれしかった。(2度の中断は)やりにくかった。久しぶりに出たり入ったりを繰り返して、集中力を保つのが難しかった。今日はストロークの調子が良く、自分から振って行けた」と振り返った。

 錦織は立ち上がりからサーブが好調で、テンポの速い試合運びを展開。第1セットを7-5で、第2セットは6-3で連取した。

 しかし第3セットに入ろうかというところで急きょ雨が強くなり、試合を一時中断。この試合は当初1日に予定されていたが、雨で順延となっていたが、この日も雨の影響を受ける形となった。

 試合は約2時間後に再開。しかし再開して間もなく、第3セット3ゲームで錦織が0-3とされたところで2度目の中断。約20分後に再開された。最初の中断後はクズネツォフに流れが行きかけたが、2度目の再開後から錦織が巻き返し。結局7-5でこのセットを取り、ストレート勝ちを収めた。

 次戦の4回戦では、世界13位のチリッチ(クロアチア)と対戦。過去の対戦成績は錦織の7勝3敗となっている。